よく、『悩んでいます、どうしたら良いでしょうか?』から始まって 悩み を相談されますが、この時点で多くは 悩み ではありません。 悩み ではないので、答えは決まってしまいます。
ネットで辞書を引くと、
「精神的に苦痛・負担を感ずること。そう感じさせるもの」
ということになっています。大体精神的なものです。
ただ、これは、多くの人が間違えているのは、 悩み の状態に留まろうとするから苦しいのであって、解決の状態へ移行できるなら、苦しさはほとんどなくなります。
まず、事象を分類してみましょう。
- どうあっても変えられないこと(自然法則とか)
- 能力的に無理なこと(昇進や傷心など)
- 行動すれば変化すること
基本的に、1と2は外側の力なので自分ではどうしようもないでしょう。
特に1は神様でもない限り変わりません。人の死とか、自然災害とかです。
これらは悩むのではなく、受け入れ、メンタル的にやり過ごすしかありません。
ここで執着や歪曲、強い感情が湧いてくると、自然を呪い、責め、苦しみ身体出できなくなります。冷静でないときは良くやってしまうことですが、端から見ると冷静に分かる話です。とすると、感情的になり全体が見えない、感情の矛先を何かの対象に向けるために、責めたりします。これが自分に向くこともありますが、責めたところで何も変わりません。問題は自分の気持ちです。気持ちなので、3と同じで、行動すれば変化することです。
2は外側の要素を含んでいるので、多くの場合は思っているだけでは変わりません。行動し、交渉し、相手が賛同してくれれば変わりますが、相手も相手の立場、考え、気持ちがありますから、思い通りにできると考えてしまうのは間違いです。交渉はする、結果はどうなるか、わかりません。出た結果は受け取るしかないので、良い結果ならそれでいいですが、想いと違う場合は恨んでも仕方なく、受け入れるしかありません。
3は行動すれば変化することです。例えば、改善できる手がある場合は行動すれば良いです。改善できる手が全くないなら、1か2と同じです。改善できる手を知らない場合は誰かに相談すると良いでしょう。
相談の例で見ていきます。
- お金がありません(経済的に苦しい)→使わないようにするか、稼ぐが、お得情報を使う。
- 彼氏彼女ができません→できないことは絶対になく、自分を見直しましょう。
- 介護で遠方の親が心配です→できることをしましょう。自分を優先していませんか? できる時間は限られています。
- あがり症です→うまくやりたいだけです。できない前提にすればあがりません。
- 対人緊張です→過去の傷を治しましょう。
- セックスが苦手です→セックスではなく、問題は他にあってトラウマ系が多いです。あとは気持ちを許せない理由があります。
- 学歴コンプレックスです→年齢があがっても学べるし、ステージを変えるという手もあります。
- 死別して彼のことが忘れられません→忘れる必要はなく、感情をケアして共存すれば良いです。
- 離婚したいです→離婚できない理由を無理に作っていませんか? お金、子供のことです。それらと離婚は別です。
- 浮気されました→相手に浮気する理由があります。
- 人の行動が許せません→余計です。感情的理由があるのでそれをやめましょう。
- 働かないおじさんが許せません→あなたが雇っているわけではありません。
何でもそうですが、全て思い通りにするという気持ちは、思い上がりです。
相手がいて、相手は自分自身のために必死にやっています。あなただってそうです。人それぞれ。それを尊重し合い、共存するのが生きていくということです。
無理に相手を攻撃したりするのは、あなた自身に被害者意識があり、他人を攻撃して自分の平安を得ようとする無駄な行為です。気にしなければ平安です。
気になってしまう場合、あなたの覚えていない過去の傷が影響しています。場合によっては前世からの持ち込みです。早めに対処して楽になった方が良いでしょう。
私に相談すると、大体、過去の状況を見て、何が止めているかはわかるので、そこに対するこだわりを外していきます。そうすれば、なぜ悩んでいたのか? となって、笑う人が多いです。つまり、相談するという行動をしているんですね。そうすると、現実的に何か気づいたり、変化が起こります。