考え方

自分の 問題 が分からない

ここ数年、 問題 自体が分からない人が増えています。マヒしちゃっているというのもあるし、何を 問題 と言えばいいのか、 問題 がない日がないとか、そういう感じなんだと思います。

でも、分からない理由のほとんどは、言葉がうまく使えなくなったというのが正直なところでしょう。

自分の中で、思考が完結しないので途中で投げ出す、悩んでいるのかも知れないけど、途中で放り投げるので、最後まで考えられない。つまり〜 みたいに、まとめられない。

そうなってくると、考える度に途中で投げ出して、また次の日以降に、同じ事で考え始めて、投げ出す。これを繰り返すから、結論には至らない。いつもモヤモヤしていて、ズバリどういうことだか言えず、まとまらないことは認識するのも難しい。モヤモヤだけが残ってなんとも言えない感じに。

思考のプロセスがきちんとしている人は、自分の考えをまとめて人に話して議論をできる。自分の考えがまとまらない人は、まとまっていないので、なかなか話しにくい。これがカウンセリングであれば、まとまっていなくても吐き出していくことで整理できる。しかし、今の時代、そういう事に付き合ってくれる人も少ない。膨大な時間を付き合ってくれるのは、パートナーか親友くらいで、真剣に自分に時間を使ってくれる人は、本当に少ない。

そうすると、他人に時間を使わせることも申し訳なくなって話せなくなる。一人では途中で投げ出してしまうので、結論までたどり着けない。しかも、途中までの思考の過程も感情によって歪曲し、論理的飛躍があって、まともに筋道が形成されていないこともある。

こういうことは、一人では、なかなか修正できないので、自分の思考がどうなっているかを人に聞いてもらって、精査するしかない。それができなければ、何度、考えても尻切れトンボになり、思考の歪曲で正しいことが導き出せずに、悶々として長い時間を無駄にする。

言葉はとても大事だし、思考の流れもとても大事。

日常的には、メッセージアプリで事を済ませるために、ちょっと、かすっている気持ちのスタンプを送る。相手は、そのスタンプの意味が本当の意味だと思って受け取る。表面上のコミュニケーションはできているけれど、伝えたいこと、分かってもらいたいことはズレている。

当然、こんなコミュニケーションはストレスになる。ちょっと面倒さを感じると本音は言わない、相手にあわせることが続いて、寂しさが蓄積してくる。強がっても、人は寂しさに弱い生き物だから、どこかにひずみが出てくる。ひずみは身体に表れ、思考がさらに歪曲していく。

悩みが分からない人の中で何が起こっているのか?

人は、それぞれに違うように見えるけれど、大体は同じ事が起こっている。
解決策は、日本語の主語述語をしっかりする。これだけで随分改善する。
誰が辛いのか? 辛いの一言ではなく、主語を与える。
次にどのように? などの具体的に言ってみる。
自分の気持ちをきちんと言えるように表現してみる。

もちろん、表現したからと言って救われるわけでもないし、分かってくれないかもしれない。

それでも、自分のことが言えない人は、黙ってしまい、相手に上辺で合わせることになるので、それをやめよう。そうしなければ、人と繋がっている、わかってもらう感じは得られない。

そこに気づき、日々、少しずつでも改善していくといい。
自分の気持ちが分かってくれば、自然と 問題 が見えてきます。