人の行動を見ていて、絶対に 求めてはいけない ことがあります。
それは、完全や完璧です。
もちろん、何かのプロであればそこを目指して行動していますので、それはそれでいいと思います。ですが、到達するための努力であって、到達することが絶対などと言ってしまうと、苦しみしかありません。
私が人を見るときに、完全な保障とか、絶対の効果を謳う人は信用しません。
様々な要素があるので、難しいことが多いですし、人のことになれば、ほぼ無理です。
ですから、最初から幻想をゴールにせず、幻想はあくまでも目標程度、がんばって大体7割も行けば凄いです。世の中は完璧で回っていないと思った方が、楽になれます。
日本だけにいるとどうしてもきちんとしていることがいいことのように思えますが、海外に行っていると、『え、これでOKなの??』なんて思うことがあります。確かに、トラブルにはならない程度なので回っているんですよね。
さて、このことを御自身の行動や考え方に当てはめてください。
できもしない100点を頑張っても、できないので苦しいだけです。
自分のことでも100点を取り続けることは難しいのに、不確定要素のあることや、他人のことも同じように考えてしまうと、もう出口はありません。減点主義の教育のため、100点が良くて、間違っているのがいけないみたいな考え方が身についていますが、及第点なら、もうそれで良いはずです。
何のためにそれをやっていて、どこまでできればOKなのかを考えましょう。
特にメンタルの問題が発生したときに、根治まで考えていると時間が掛かりすぎて、社会復帰が難しくなります。ある程度、大丈夫だったらもうGoです。
仕事だって、100点取れれば良いですが、99点だって、トラブルにならない、迷惑を掛けなければ良いでしょう。
時代が変わってきて、達人みたいな人は少なくなっています。ネットで調べて仕事をしている人だっています。つまり、熟練しているわけでもありません。それでも、世の中は回っています。
それなのに、あなただけが100点目指して、苦しい生き方をしているとしたらどうでしょうか? 損ですよ。
自分が楽しむためにできる範囲で努力して、その先は次回頑張る程度でも、そこそこの評価がもらえる時代です。思い込みによって、格あるべき、完全でなければ認めてもらえない、完全でない自分はダメなんだなんて言うのは、無駄の極みです。
楽に楽しく生きていくためには基準を少し緩めて行くことが必要になります。一人で苦しんで体調を崩しても社会は誰も認めてくれません。
認めてもらうために必要なことは完璧さではなく、あなたが自分の気持ちを素直に表現することです。
だから、完璧を 求めてはいけない ということになります。